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作業療法

活動を実施して、心と体の働きをよくすることや日常生活を送る上での問題の解決、
不安や焦りを軽くし安心して落ち着いた生活を送る手助けをする治療的なアプローチのひとつです。
一度失った技能を身につける場や生活の中に楽しみを身につける取り組みが出来ます。
急性期・回復期・外来、それぞれに分けて作業療法の機能・プログラム・ご利用方法や流れなど、
詳しくご紹介します。

急性期作業療法

機能(役割)

動揺しやすい不安定な状態からの早期離脱をはかり、慢性化への移行を防ぎ、回復期に始まる現実生活への移行準備を促すよう、安心・安全感の保障、現実感と身体感覚の回復、休息援助、欲求充足と発散、自己状態の把握と回復ペースの理解、回復状態の評価とチームへの情報提供を主な目的として開始される。
不安定な症状から早めに脱し、長期になるのを防ぎ、現実生活への準備のサポートをします。
安心・安全感の保障、現実感と身体感覚の回復、休息援助等が主な目的です。

週間プログラム(例)

 午前(午前9:30から11:30)午後(午後1:30から3:30)
月〜土

創作活動/カラオケ/個別運動

創作活動/カラオケ/個別運動/交流会/
専門的リラクゼーション(アロマやヨガ)/
ウェルネスプログラム/マッサージなど

各種プログラム

・ウェルネスプログラム、いきいき体験

運動によって精神的、身体的な機能を高めます。

・集団CBT(認知行動療法)

ストレス対処スキルを身に付けます。

・ソーレ交流会

交流体験場面を自主的に運営し、リカバリーへの意識を高めます。

・疾患別プログラム

気分障害グループと統合失調症グループに分かれ、疾患教育を行い、治療に対する主体的な意識を高めます。
※アルコール疾患教育もあります。

・調理活動

社会生活を営む上で必要なスキルの獲得・向上を目指します。

・カラオケ

発散や楽しむ体験により、自己表現の場の提供・共有により社会性の獲得、自己回復を高めます。

・創作活動

作業を手段として利用し、当事者の治療目標達成へのサポートをします。

・運動プログラム

個別と集団での運動を行い、心身の活動性の向上を図ります。

・専門的リラクゼーション

アロマやヨガを導入し、治療選択の幅を広げ、より効果的な入院治療を図ります。

活動場所

光の棟 4階 リハビリテーションセンター ソーレ

  • コミュニティフロア

    コミュニティフロア

  • IADL訓練室

    IADL訓練室

  • 創作活動室

    創作活動室

  • サンルーム

    サンルーム

  • リラクゼーションルーム

    リラクゼーションルーム

  • フィットネスルーム

    フィットネスルーム

回復期作業療法

機能(役割)

作業療法室では、心と体の動きをよくするために様々な活動を行っています。より良い生活を送るための援助をすることも作業療法の一つです。入院が長期にわたる方に対し、具体的な活動を通して、退院して地域生活を目指すことや生活の質が維持・向上できることを支援します。また、作業療法を通して、生活の中での楽しみを一緒に見つけていきます。

目的

治療・リハビリテーションの一環としてOTを行います。やりたいことや、できるように、なりたいことを、OTスタッフと一緒に探して行きましょう。例えば、下の目標があげられます。

・生活リズムを整えたい

日中の活動場所としてOT参加を習慣化することで、生活にメリハリが生まれます。一緒に生活リズムを整えるための計画を立てて、振り返りを行っていきます。

・不安な気持ちやイライラ感を減らしたい

楽しめる作業やストレス発散ができる活動を一緒に探して取り組むことで、安心感の獲得や気持ちの安定を図ります。気分を上手にコントロールする方法も検討していきます。

・退院後の生活に必要なスキルを身につけたい

生活の中での不安・困っていることについて、実際に練習したりコツを確認していくことで、スキルの向上・獲得を目指します。

・体を思うように動かせるようになりたい

スタッフと一緒に個別での運動を行ったり、集団でのストレッチや運動、体操に参加していただくことで、体力の維持と向上を図ります。

・自分の病気や障害と上手に付き合う方法を習得したい

作業に没頭する時間を積み重ねることで、自身の症状から離れて集中力を高めることができます。また、症状がある中でも自身がどのくらい活動に取り組めるかを把握し、状態を振り返りながら参加していく事で、症状と上手に付き合いながら生活するトレーニングとなります。

・行動を変えてみたい

地域で生活をしていて一人では出来ないこと、家では意欲が高まらずに出来ないことを、OTでやってみましょう。出来ること、やれることが増えると行動も変化します。

活動内容

①個別活動

創作活動、手工芸、運動、脳トレ問題、音楽動画鑑賞、カラオケ、パソコン、eスポーツなどご自身の好きな活動を行っていただけます。

②集団活動

頭と身体の体操、レクリエーションなど、他社と交流しながら楽しめる活動を行います。

③生活スキルを高める活動

その人に合わせて、以下のプログラムも行えます。

・疾患についての学習(疾患別集団セッション)

・自己理解を深めて、自分に合った対処法やスキルを習得したい(リカバリーセッション)

・生活する中での躓きやスキルを補いたい(SST)

・自身の思考のくせを知り、気持ちの切り替え方を検討していきたい(認知行動療法)

・ストレス対処法の検討

・調理や献立作り、整理整頓の仕方、掃除練習 など

実施日時

月〜土曜日
午前9:30〜11:30
午後1:30〜3:30
※日・祝日は休み

活動場所

森の棟 3階 リハビリテーションセンター オリボ

  • 調理室

    調理室

  • 活動室

    活動室

  • 作業療法室

    作業療法室

  • リハビリテーションセンター オリボ入口

    リハビリテーションセンター オリボ入口

外来作業療法

機能(役割)

退院して間もない方、普段の生活に不安や生活のしづらさを抱えている方、今後の目標に向けてステップアップしていきたい方、日中の過ごし方を工夫したいと考えている方などをサポートします。

  • 入院中から退院後の生活が安定するまでの継続的な治療やサポート
  • 生活上の不安・課題を一緒に考え、解決する
  • デイケア・デイナイトケア・作業所に通う、就学、就労する為のステップ
  • 余暇生活の支援

また、地域リハビリのひとつとしてご利用いただけるほか、退院後も入院中と同じ場所がご利用いただけます。当院の医師・外来スタッフ・精神保健福祉士など、専門のスタッフによる複合的なサポートを行います。

利用時間について

  • 利用時間は、急性期作業療法回復期作業療法のプログラムを参照して下さい。
  • 実施するプログラムによって時間帯が変わります。詳しくはスタッフにお尋ね下さい。

日曜・祝日、年末年始を除いてサービスが提供されます。

サービス内容

参加される方の目的に沿って、担当スタッフと相談の下、以下のサービスが提供されます。
場面見学などによって選択していただくこともあります。
※急性期、回復期作業療法でのサービスになり、内容も準じています。

  • 手工芸(革細工、プラモデル、編み物、裁縫、パズル、タイル細工など約80種類)
  • 調理・金銭管理・生活管理・人付き合いなどの生活技能を高める為の練習
  • 自分の病気と上手に付き合うための勉強会
  • 社会生活技能の向上(就労のステップなど)支援
  • スポーツ(ウェルネス、ヨガ、卓球、バトミントン、マシンを使っての運動等)
  • マインドフルネス、アロマなどのリラクゼーション

利用するまでの流れ

流れが変動する場合もありますので詳しくはスタッフまでお問い合わせください。

OT説明
(場面見学)
説明と見学を一緒に行う場合や、見学のみの場合があります。
主治医への相談
(主治医の受診)
診察時に、参加の希望を主治医に伝えていただきます。
※OTへの参加には主治医からの指示(処方箋)が必要となります。継続利用される場合には定期的な処方が必要となります。
OT面接 詳しい利用の説明や参加予定・方法・参加目的・プログラムなどについて話し合います。
申込書の記入
・提出
利用説明書を確認して頂き、同意書に記入していただくようになります。
活動参加 ※③④⑤は原則初日に行います。